大半が軍用車となった「V8」だった / 日本フォード V8 消防自動車, 1937年式(昭和12年)

戦前のフォード車のデザインにおいて大きな変化が見られるのが1937年から1938年頃である。乗用車や商用車のフロントのラジエータグリルが、スクエアな形状から低部が尖ったV字形状のカバー形状になり、さらに前方に膨らんだ立体的な楕円形状のグリルに変更された。「フォードV8トラック 1.5トン」をベースに造られた消防車。製作・組み立ては横浜の日本フォードで行われた。