航空機メ-カが造ったオート3輪だ / 三菱 みずしま TM4E, 1954年式(昭和29年)

1946年、中日本重工業水島製作所(新三菱重工業)が三菱系の大資本をバックに空冷式単気筒エンジンを搭載した小型3輪自動車の製造販売を始める。生産直後の初期モデルは、太平洋戦争の戦時中にストックされた高品質の鋼板や非鉄金属を転用して製造したため、材料が高品質で耐久性に優れていた。1952年には排気量の大きいエンジンを載せ、最大積載量を1000kgに拡大した「TM4E型」に発展する。