東ドイツのベストセラー大衆車 / トラバント 601S, 1984年式(昭和59年)

1964年から1991年まで旧東ドイツ国営企業において30年間近く、大きな変化もなく300万台以上、造られた小型の前輪駆動車。東西ドイツ分断の影響から材料の鉄の入手が困難だったため、ボディは、紙や木材のような細かなチップを特殊樹脂で固めたパネルで構成していた。また、室内に燃料計はなく、タンク内に金属棒を差し込んで計る。さらに、ヘッドライトの上下切り替えも車外にしかなかった。