淡交会石川南青年部「アリスのティーパーティー」開催

茶道裏千家淡交会石川南青年部 茶会「アリスのティーパーティー」開催!

2023年5月28日(日)、日本自動車博物館にて、茶道裏千家淡交会石川南青年部さま(以下、淡交会石川南青年部さま)の約4年ぶりとなる茶会「アリスのティーパーティー」が開催されました!

日本自動車博物館内での茶会は初めての試みでしたが、大勢の方が博物館内での茶席をお楽しみいただけたかと思います。茶会のタイトルは当博物館のレンガづくりの外観にあわせて、イギリスの児童向け小説、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」から付けられ、茶会の流れや設えも同ストーリーをモチーフにされた内容が盛りだくさんでした。

その時の様子を30秒のフォトムービーにまとめましたのでご覧ください。

アリスのティーパーティー茶席

茶席は全七席あり、午前9時からはじまり、3F建ての博物館全体をお茶室に見立て、受付後、3Fのロールスロイスおよび金箔のカペラがあるエリアまで移動し、この場所で「香煎席」が行われました。

香煎席では、不思議の国のアリスに関する紙芝居が行われ、その紙芝居のストーリーに登場する「不思議の国の青い紅茶」で一服。その後、3Fより博物館の館内を見学しながら1F、喫茶ROVERへ移動。

1F、喫茶ROVERでは「薄茶席」が行われ、淡交会石川南青年部、部長の行松 妃奈子さんの席主にて茶席が進行され、なぜ、この自動車博物館でお茶会なのか?」といった経緯の説明から、日本自動車博物館の建物に関して、茶会参加者のみなさまへ向けて説明して頂きました。

現在運営を休止中の喫茶ROVERを利用し、さまざまな設えが施されて、立派なお茶席へと変化され、こういった利用方法もあるな?と新たな発見がありました。

この臨時茶席会場には、茶道裏千家 鵬雲斎大宗匠が書かれた「一碗からピースフルネスを」の軸がかけられ、茶花も今回の茶席テーマに併せて、最初は白かったバラの花が、いつの間にやら赤いバラに変化する演出があり、これは「不思議の国のアリス」では女王陛下の命令で、トランプ服の庭師が白いバラをペンキで赤いバラに塗り替えるシーンがありますが、これを模したのかな?と感じました。

使用された抹茶茶碗もさまざまなツナガリにより、この日の為に集められ、また揃いのトランプ柄の茶碗も淡交会石川南青年部のみなさまで買い揃えたとのこと。さらに茶席でお点前する人や席主は「アリスブルー」にあわせてなのかはわかりませんが、薄いブルーの着物を召されており、茶席全体で「不思議の国のアリス」の世界観を設えた会場だと感じました。

以下は、お茶席の雰囲気および、軸や道具の拝見の様子を少しですが写真でどうぞ。

薄茶席の後は、喫茶ROVERからロンドンバスが見えるイベント広場に設置された「紅茶席」へ移動し、紅茶とケーキをお楽しみ頂いていた様子です。茶席終了後、参加者のみなさまは博物館を見学して頂きました。

アリスのティーパーティー」には、175名の参加者がいたという事で、この日の博物館は着物を召した方が大勢いて、いつもとは違った雰囲気で、新鮮な感覚でした。

今回、この様なコラボ企画が実現したのは、日本自動車博物館を運営している石黒産業株式会社(富山県小矢部市)にて勤務し、博物館の企画展などイベント関係のデザイン、WEB関連を行っているスタッフ(このブログを書いています)は、今回の主催者である茶道裏千家淡交会石川南青年部と同じ団体の高岡青年部に所属していた縁で実現いたしました。企画・運営された行松部長はじめ、石川南青年部会員のみなさま、ありがとうございました!また機会がありましたら博物館での茶会開催をお待ちしております。

茶会の流れ

茶道裏千家淡交会石川南青年部「アリスのティーパーティー」茶会の流れや使用された会場のレイアウト図です。

アリスのティーパーティーの流れ1
アリスのティーパーティーの流れ1
アリスのティーパーティー