貴重なこの一台

コニリオクーペ(1967年)

ホンダ Sベースのレーシングカー。実用的なクーペタイプにした、世界で1台の車。

石油ショック前のレースが盛んな頃、アマチュアがホンダS600、S800をベースにレーシングカーを作った。その中で、コニリオ製作は「R,W,C(レーシング・クォーター・クラブ)株式会社」で製作され、ボディデザインは、浜 素紀先生が手掛けた。

1969年、日本グランプリに出場、「クラス1」で1位2位を独占。1968年から数年間、レースで活躍し、マカオグランプリにも出場。博物館の展示車は、オープンタイプボディにキャビンを取り付けたもので、一台だけしか作られなかった大変貴重な個体である。「コニリオ」とは、イタリア語で「野うさぎ」の事である。(1967年、日本)

コニリオクーペ
ジオット キャスピタ

ジオット キャスピタ(1989年)

スバル、童夢、ワコールの3社が市販を前提として共同で制作した、和製スーパーカー。

「公道を走れるF1マシン」を目指したスーパーカー。1988年に服飾メーカー「ワコール」の出資で設立された「ジオット」が企画し、「童夢」と「スバル」の共同開発により生まれた。当時、ワコールは男性用ライセンスビジネスを展開しようとしていたこともあり、スポーツカーはそのイメージコアとしての目的を持っていた。日本初の量産スーパーカーとして期待されたが、市販化に至らず終了した。

第28回 東京モーターショー スバル参考出品車(1989年、日本)

ロールスロイス シルバースパーII(1989年)

イギリスの故・ダイアナ妃が来日された時に、実際に乗られた公用車。

世界中で愛された、故・ダイアナ妃の数々の思い出を乗せて、当博物館にて永遠に残ることになった。1993年12月から1999年2月まで、英国大使館の公用車として、5年間で歴代首相をはじめ、皇族の多くの方々(チャールズ皇太子、サッチャー元首相、ブレア元首相)がご使用になれれました。※英国大使館より提供(1989年、イギリス)

ロールスロイス シルバースパーII